返信待ち時間
『北山くん、私ほんとは本に興味なんてないんだ。図書委員なんて、ただの口実。
…つまりね、その。
北山くんのことが好きだから、少しでも一緒にいたいと思った。』
告白って電話でもこんな、緊張するんだ。
『ありがとう。あー、嬉しい。』
北山くんが優しい声でそう言う。
『私もすごく嬉しい。…じゃあまた、明日ね』
プチと電話を、切ると布団にダイブ。
きゃあ!!両想い!
電話だと素直に喜びを出せなかったけど、もうやばーい!
うまく、全部を伝えられなかったから、足りない分はメールにしようか。
そう思いながら、もう一度携帯を開いた。
side 木瀬 果林
end