【短】君に贈る



あなたが隣りにいなくなってから、全てが変わった。
見るもの全てに、聞くもの全てに、色が、輝きが、温もりがなくて、全てがまるでモノクロ写真みたいにだった。
あなたがいないことで、こんなに世界が違って見えるなんて知らなかった。
違って聞こえるなんて知らなかった。
いつの間にかあなたがあたしの一部になってた。
今さら気付いても遅いけど。

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