アンタだけは絶対ムリ!!


「こ……んや、くしゃ…?」

「あぁ…って、おい!」

何で?

俺の女になれって言ったよね?
あれは嘘だったの?
じゃあ、何でキスしたの?
ただのお遊び?

ねぇ、一ノ瀬翔…。
教えてよ…。
アンタの気持ちが分からないよ…。


「うぅっ…うっ……うぁ…ぅっ」

何で…今更……。
こんなにも好きって気づいちゃうんだろう。

「ッもう……遅いよッ…………」

アンタの笑顔。
アンタの優しさ。
アンタの温もり。
アンタの全部、全部が愛おしい。

そして、アンタの全てが欲しい。

何でかな…?


失ってから気付くんだ。
自分の気持ちの大きさを…。


「好きッ…大好きだよぉ……」


誰か、溢れるこの気持ちを…。
抑えてくれる人はいませんか…?

この苦しい気持ちから救ってくれる人…いませんか?


私、私を…恋の病から助けて下さい…。
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