月夜の晩に~紅に染まる色~
助けてくれたのは死神でした。
景気最悪、テロ続発、人殺し増発、事故多発。
そんな最悪な世の中で、今俺は生きている。
「おいおい、兄ちゃんよぉ、かっこいい顔してんなぁ?
金だせや」
道を行く度に誰かが突っ掛かってくる。
大して喧嘩が強いわけでも無い俺は、無視するしか方法はない。
じんわりと断っても向こうが退かないのだから仕方ない。