月夜の晩に~紅に染まる色~
「仲の良い人の事を言うんだ。
だけどその縁は、切ろうと思えば簡単に切れる。
繋ごうと思えば簡単に繋がる。
それが、友達だ。」
俺が答える前に、風雅が先に言った。
風雅にしては、深いこと言うな…
「そうですか。データに加えておきます。」
データって、変な言い方するんだな。
紅夜って、今日あったばかりだけど不思議な感じがする。
それに死神だとか言ってたし。
キーンコーンカーンコーン
俺達がもっと話そうとしていた時、チャイムが鳴った。
と同時に担任の西岡が入って来た。
西岡は、45歳のデブなおっさん。
みんな影ではデブ岡とか呼んでる。
ま、俺も呼んでるけど。