月夜の晩に~紅に染まる色~


「仲の良い人の事を言うんだ。

だけどその縁は、切ろうと思えば簡単に切れる。


繋ごうと思えば簡単に繋がる。


それが、友達だ。」



俺が答える前に、風雅が先に言った。


風雅にしては、深いこと言うな…




「そうですか。データに加えておきます。」




データって、変な言い方するんだな。


紅夜って、今日あったばかりだけど不思議な感じがする。



それに死神だとか言ってたし。





キーンコーンカーンコーン



俺達がもっと話そうとしていた時、チャイムが鳴った。



と同時に担任の西岡が入って来た。



西岡は、45歳のデブなおっさん。



みんな影ではデブ岡とか呼んでる。


ま、俺も呼んでるけど。



< 14 / 19 >

この作品をシェア

pagetop