月夜の晩に~紅に染まる色~


紅夜の周りを囲むのは全員男子。



女子は教室の隅で愚痴っている。




「こーはくっ」



急に視界が暗くなった。



「わかってるぞ。希美だろ。」



「えへへ…バレちゃったか」



希美は俺の幼稚園からの幼馴染み。


家も隣だし、すぐ近くだ。




「琥珀、あの月神さんと知り合い?」



「なんで。」


「だって…ずっと琥珀の事見てるから。」




希美に言われ、紅夜を見ると、確かにこっちを見ていた。




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