月夜の晩に~紅に染まる色~
そして俺は立ち上がった。
「どこ行くんですか?」
「家。」
「そうですか。」
…………
「なんでついてくんの?」
「だって…監視役ですから。」
はぁ―――
ガチャ
家の鍵を開ける。
「俺、風呂入ってくるから。」
なんでこんなやつを家に入れたんだろ、俺。
「そんなっ……私、そう言うの初めてなので……それに初対面の人とはちょっと……」
イラッ
こいつ、何勘違いしてんの?
もう、ほっとこう。