センセイの白衣
第9章 秘密の時間
久しぶりの会話
そんな中、生徒集会があって。
その後に、納め式があった。
納め式というのは、後期に外部団体から表彰された生徒が、壇上で校長先生に賞状を渡して、読んでもらうという行事だ。
いわゆる、お披露目会のようなもの。
私は、後期にたくさん表彰されていた。
短歌や、作文などで。
だから、納める賞状もたくさんあって。
あれから、志望を変えてからずっと、まともに会話をしていない川上先生も、見ていてくれる。
私は、精一杯背筋を伸ばして、壇上に立った―――
「3年5組横内晴子。あなたは……」
校長先生が、賞状を読んでくれる。
私はじっとそれを聞きながら、背中に集まる視線を感じていた。
その中の、川上先生ただひとりのために、私はここにいる。
先生。
離れていても、こうして輝ける何かを私が持っていれば。
先生は、私を見失わない。
そうだよね―――――
何枚かあったのに、校長先生は一枚しか読んでくれなかった。
それを少し残念に思いながら、壇上を降りる。
戻ると、あんまり好きじゃなかった世界史の先生が。
「何で校長先生は一枚しか読んでくれなかったんだ?」
って怒ってくれた。
「でも横内、先生たちは、横内がたくさん表彰されてること、知ってるからな!」
そう言ってくれて。
なんて、先生に恵まれたんだろう、って思った。
もうすぐ卒業だけど、こうして。
川上先生や天野先生以外にも、私を気にかけてくれる先生がいるということが。
すごく、嬉しかった―――
その後に、納め式があった。
納め式というのは、後期に外部団体から表彰された生徒が、壇上で校長先生に賞状を渡して、読んでもらうという行事だ。
いわゆる、お披露目会のようなもの。
私は、後期にたくさん表彰されていた。
短歌や、作文などで。
だから、納める賞状もたくさんあって。
あれから、志望を変えてからずっと、まともに会話をしていない川上先生も、見ていてくれる。
私は、精一杯背筋を伸ばして、壇上に立った―――
「3年5組横内晴子。あなたは……」
校長先生が、賞状を読んでくれる。
私はじっとそれを聞きながら、背中に集まる視線を感じていた。
その中の、川上先生ただひとりのために、私はここにいる。
先生。
離れていても、こうして輝ける何かを私が持っていれば。
先生は、私を見失わない。
そうだよね―――――
何枚かあったのに、校長先生は一枚しか読んでくれなかった。
それを少し残念に思いながら、壇上を降りる。
戻ると、あんまり好きじゃなかった世界史の先生が。
「何で校長先生は一枚しか読んでくれなかったんだ?」
って怒ってくれた。
「でも横内、先生たちは、横内がたくさん表彰されてること、知ってるからな!」
そう言ってくれて。
なんて、先生に恵まれたんだろう、って思った。
もうすぐ卒業だけど、こうして。
川上先生や天野先生以外にも、私を気にかけてくれる先生がいるということが。
すごく、嬉しかった―――