センセイの白衣
次の日の朝、ちょっとした質問があって川上先生のところに行った私。



「今日5時間目だよな。その後に、渡す。」



そう言われて、目を見開いた。

え、先生、マジですか?

それは、本気ですか??



戸惑いつつ迎えた5時間目。

授業後って言ってたのに、授業前に白衣を持ってきた先生は、なんだかめちゃめちゃ気合いが入っている。



「いや、先生……あれは冗談で……、私、白衣似合いませんからっ!!」


「白衣が似合わない人とかいないだろ。着てみろって。」



そう言われて押しつけられた、先生のスペアの白衣。

渋々着てみる。



「別に似合わなくないじゃん。」



そう言われて悪い気はしないけど……。


結局、先生に押し切られる形で白衣を持って帰ることになった私。

もう、どうしようもないよ―――

着るっきゃないよ!!!



授業後にも、「明日頑張れ!」とか言う先生を、真っ直ぐ見られない私なのでした……。
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