センセイの白衣
そして、次の日の朝。

起きられないほどではないけれど、頭がぐらぐらする。

そして、平熱35℃代の低体温な私が、37℃代の体温。

微熱微熱!

自分に言い聞かせて、さっさと布団を出る。


今日は生物の授業があるから、絶対に休めない!!


そして、だるい体を引きずるようにして登校した。

もちろん、マスクをして。



「晴子、大丈夫?風邪?」


「……あっきー、風邪ひいた。」


「保健室行きなよ。」


「意地でも行かない。」



そう言い張る私を、呆れた目で見る友人たち。

だって、3カ年皆勤欲しいもん。



そして生物の授業のとき、私を見て川上先生が近付いてきた。



「なんだお前、風邪ひいたのか?」


「……へへ。」


「うわ、うつしたかな……。前列だし。」



本気で焦り出す先生。


私のまわりで風邪ひいてるの、先生しかいないもん。

だけど、先生から風邪をうつされたって、なんだかちょっと―――


嬉しい……?


こんなときでも、そんなふうに考えてしまう私は。

やっぱり、ちょっと……変態だ。
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