センセイの白衣
11月末には、修学旅行がある。

私は、楽しみな気持ちが半分、楽しみじゃない気持ちが半分だった。

何故なら、川上先生に会えないから。


川上先生が、学年の先生だったらいいのにって、心から思う。

去年は私の学年に属していたのに、今年は違うんだ。


川上先生を補給しておきたくて、私は問題集のお金を先生に直接渡しに行ったんだっけ。



「先生、問題集のお金。」


「はい。確かに。」



そう言った後、行こうとした私。



「横内、」


「なんですか?」



振り返ると、先生は可愛らしい微笑みを浮かべていた。



「ちんすこう、期待してる。」


「へ?」


「ダメ?」


「わ、分かりました!!」



あまりにも可愛らしく頼まれて、私はにやけてしまう。

こんな可愛い先生、初めて見たかもしれない!



私はうきうきしながら、職員室を後にした。
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