Wonderful DaysⅡ


慣れろって……


「………………」


今までの話から考えれば、このフェロモンダダ漏れの魁さんに慣れろって事だよね?

そんな高度な技を


「……あの~、一体どうやっ……うわっ!」


どうやって? 

そんな疑問を口にした次の瞬間、私の頬を撫でていた魁さんの手がするりと後頭部にまわって引き寄せられた。


───あ、あれ?


視界がぐらりと揺れたと思ったら、私を見上げていた筈の魁さんは、今、私を見下ろしていて……魁さんの背後には天井が見える。

背中に伝わってくる、やわらかいベッドの感触で今の状況を理解すれば、一段と跳ね上がる鼓動。


「かっ、魁さんっ!」


慌てて声を掛ければ、視界いっぱいに映る魁さんはダークブラウンの瞳を細めて


「慣れる方法を知りたいんだろ?」


楽しげに囁いてくる。


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