Wonderful DaysⅡ
もしかして……
その方法とやらを魁さんに聞いちゃいけなかったのかもしれない。
「そっ、それはそうなんですけど……」
その先を聞くのは、危険な気がする。
現に、私を見下ろしている魁さんの瞳には妖しげな光が宿っていて……
「マリア」
私の名前を囁く、鼓膜に響く甘い声。
「……っ……!」
本当に、この魁さんに慣れる日なんてやってくるのだろうか?
こんな状況で考えるのもなんだけど……
───無理な気がする。ってか、絶対無理!!
魁さんの下で赤面しているであろう私の反応を見て、クスクスと笑う魁さんは
「こうやって、慣れるんだよ」
その囁きと共に、額へ口づけを落とした。