Wonderful DaysⅡ


───あったかいなぁ……


起こさないようにジッとしていれば、魁さんの温もりでぽかぽかしてきた体には力が入らなくなっていて、段々と瞼が重くなる。


───眠い……


それもその筈で。
今の体勢では時計が見えないけれど、もう3時を過ぎているかもしれない。

普段なら、とっくに眠っている時間。
それでなくても、今日は色々な事があったから。

お婆様と先輩。

イギリスで長い間抱えていた問題が、今日突然解決した。
絶対に解決する事はないと思っていたのに……

さっきの公園での会話。
マーク兄さんは、魁さんからお婆様の事を聞いたと言っていた。

確かに、お婆様に嫌われている事を話したのは後にも先にも“ゆう君”だけだったけど、先輩の事まで知っていた魁さんは、私の事をどこまで知っているんだろう?





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