Wonderful DaysⅡ
その声に振り向けば、呆れ顔の響君と目が合った。
「その格好って? 別に普通の格好だよね?」
自分の姿を確認してみたけど、特におかしな所は見当たらない。
「お前、ほんとホストみたいだな……」
「へ? ホスト?」
「あぁ。ついでに、女の移り香がすげぇ臭いから、あっち行け!」
鼻を摘んで、手でシッシッと俺を追い払おうとする響君。
「それって、酷くない?」
「酷くねぇ。悪臭振り撒くな」
「悪臭……」
酷い言われ様に、言葉が出ない。
未だ、しつこくシッシッしてる響君を横目で見ながら、顔色の悪い葵君に近づいた。
「…で? 葵君の顔色が大分悪いけど、どうしたの?」