Wonderful DaysⅡ


「あ、実は……今日、蓮やマリアちゃん達と買い物をしてたんですけど……」


「マリアちゃんと?」


葵君の口から出てきた名前に、思わず聞き返した。


「はい。それで、車でマリアちゃんを家まで送り届けたんですけど、家の入り口に止まっていた黒いリムジンから出て来た外人の男と少し話をして、車に乗って行ってしまったんです」


「黒いリムジンから出て来た外人の男?」


「はい。他にも、怪しい黒服の男が6人いました」


葵君の言葉に嫌な予感しかしない。

だって、周防さんの家に来るSP付きの外人って言ったら、あの二人しかいない訳で。

更に、黒いリムジンって言ったら乗って来る人は一人に絞られる。


「マークさんかぁ……」


嘘だろ!? あの人が態々、日本まで迎えに来るなんて。


「マークさん? 慧さんが知っている人なんですか?」


「知ってるも何も…その外人さん、マリアちゃんのお兄さんだし」


「あの人が、マリアちゃんのお兄さん……」



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