Wonderful DaysⅡ


見れば、「……天然?」とか言いながら、口元を手で押さえて笑っている綺麗な女の人。

私、何で笑われてるの?

何で笑われているのか分からず、訝しげな視線を向ければ


「……あら。気分を悪くしたのなら、ごめんなさい?」


悪びれない様子で、取り敢えず謝罪の言葉を口にする彼女。

謝りながらも、未だに笑いを堪えている顔を見ていれば

……あれ? 
この人、どっかで見た事があるような……

なんだか、見覚えのある顔に思考を巡らせるけれど、誰なのか全く思い出せなくて頭がモヤモヤする。

……あ~、誰だっけ!?


「彼女に失礼だぞ、アイリーン。美人で天然なんて最高じゃないか!」


「………………」


ん? アイリーン?

これまた、何処かで聞いた名前なんだけど……


ダメだ……思い出せない。


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