Wonderful DaysⅡ
外の庭園を見ている魁さんの横顔は未だに真っ赤で、頬杖を突いててよく分からないその表情は、恥ずかしさを隠しているようにも見えて。
もしかして……照れてる?
その仕草がなんだか可愛らしくて、思わず「ふふっ」と笑いが零れてしまう。
それが聞こえたのかジロリと横目で見られて、今度は私が窓の外へと視線を逸らす。
やば。笑ったの聞かれちゃった……
気まずくて、目を合わせられないでいれば
「お待たせ致しました」
頭上から聞こえた声に振り向いた。
そこには、なにやらカラフルな飲み物を運んで来たウェイターが立っていて。
……助かった~! ウェイターさん、ありがとう!!
タイミングよく現れてくれた彼に感謝して、ゆっくりと正面に視線を戻せば、私をジッと見つめる魁さんと目が合った。