Wonderful DaysⅡ


「え?」


あの時と同じ?


「お前には、その髪型と白がよく似合う……」


そう言って、眩しそうに瞳を細める魁さん。

今日の私は、ハーフアップの髪型と白い服。

その言葉で、「あの時」が初めて会ったクリスマスパーティーの時の事を言っているんだと分かった。

今日はドレスではないけれど、私がこの姿で魁さんと会うのはあの時以来だったから。


「そ、そうですか?」


魁さんのストレートな褒め言葉に、嬉しさと恥ずかしさが入り混じる。


「あぁ……」


「ありがとうございます。そんな事、言われたの初めてです……」


「初めて?」


「はい。…あ、兄さん達以外ではですけど……」


自分で言ってて、恥ずかしくなってきた。


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