Wonderful DaysⅡ
◇
「わぁ……綺麗!!」
思わず、身を乗り出して外を眺めていれば
「こら。そんなに乗り出したら川に落ちるぞ」
頭上から聞こえてきた声に振り向く前に、腰を引き寄せられた。
「……だって、すごく綺麗なんだもん……」
口を尖らせて振り向くと、呆れていると思っていた魁さんは笑いを堪えていて……
「気に入ったみたいだな」
「はい! とっても!」
間髪を容れずに答えれば
「くっくっ……そうか。予約しておいて正解だったな」
私のはしゃぎっぷりに、楽しそうにその瞳を細める。