Wonderful DaysⅡ






「わぁ……綺麗!!」


思わず、身を乗り出して外を眺めていれば


「こら。そんなに乗り出したら川に落ちるぞ」


頭上から聞こえてきた声に振り向く前に、腰を引き寄せられた。


「……だって、すごく綺麗なんだもん……」


口を尖らせて振り向くと、呆れていると思っていた魁さんは笑いを堪えていて……


「気に入ったみたいだな」


「はい! とっても!」


間髪を容れずに答えれば


「くっくっ……そうか。予約しておいて正解だったな」


私のはしゃぎっぷりに、楽しそうにその瞳を細める。



< 200 / 278 >

この作品をシェア

pagetop