Wonderful DaysⅡ



贅沢なランチを終えて、お腹いっぱいになった私達。

レストランを出ると、魁さんに手を引かれるままに中庭を通って、この川のほとりまでやって来た。

私達が立っている場所の少し先にある船乗り場では、10人程度が定員の小さな船に乗り込む人達が見えて、運転手のおじさんが何やら説明をしている。

ボートツアーかな?なんて考えながら、それをボーっと眺めていれば


「お前は、こっち」


グイッと横に手を引かれて振り向いた。


「え?」


そこに用意されていたのは、“スージー・アン”と言う名前が書かれた1隻の小船で。

今見ていた船よりも、更に小さな船だった。


「ほら、行くぞ」


「え? この船に乗れるんですか!?」


「あぁ。予約したからな」


そう言いながら、エスコートしてくれる魁さん。



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