Wonderful DaysⅡ





……何で?

思わず、眉間に皺が寄ってしまうのは仕方がないと思う。

何が悲しくて、念願の魁さんとのデートの締めが、マーク兄さん達も交えてのディナーなの?


「マリア?」


しかめっ面になってしまったであろう私の顔を、覗き込んだ魁さん。

マーク兄さんからディナーへ誘われれば、彼が「NO!」とは言えないのは分かっているけれど。

今日くらいは二人きりでいたいと思ってしまうのは、私の我侭なのかな……


「……………………」


ゆっくりと視線を上げていけば、 無言になってしまった私の様子を心配そうに見ているダークブラウンの瞳が視界に映った。



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