Wonderful DaysⅡ



疑問を口にしようとしたその時


「やっぱり、あの量は食いきれなかったか」


誤魔化すように、苦笑いで視線をテーブルに向けた魁さん。

つられてテーブルを見れば、未だお皿の上に陳列している芸術的なケーキ達があった。


「流石に、あれだけ食べた後にあの量は無謀でした」


完食しようと意気込んでみたけれど、結局は食べきれなくて。

残して申し訳なかったな、なんて思っていれば……


「残ったケーキは持ち帰りが出来るって言ってたから、食べ切れなかったものは包んでもらうように頼んでおいた」


「へ? ……此処って、お持ち帰りが出来るんですか!?」


魁さんの口からは、信じられない言葉が返ってきた。


「あの量だからな。食べきれない人も多いらしいぞ」


「そうですよね……」


胃袋が破裂しそうな、あの努力は何だったのだろうか……

今でも、苦しいお腹はパンパンで。

よく見なくても、下っ腹がぽっこりしているのが目立つ。


……嫌だ─────っ!!!



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