Wonderful DaysⅡ
「マーク兄さん……と、アル兄さん!?」
思わず、悲鳴を上げた。
いつから、あそこにいたのだろうか……
マーク兄さんなんて、遠目に見ても不機嫌になっているのが嫌でも分かる。
「……………………」
───どうしよう!?
この状況を、なんて説明すればいいんだ。
「予想よりも、早かったな……」
ぽつりと呟かれた言葉に視線を上げれば、冷や汗が噴き出して内心焦りまくっている私とは対照的に、落ち着いている魁さん。
何で、そんなに落ち着いているんですか……
「マリア」
「はい、あのっ……」
取り敢えず、離れましょう!
そう言おうとしたけれど……
ちゅっ。
オロオロしている私に降ってきたのは、優しい口づけと
「愛してる」
甘い甘い、愛の言葉。
「……っ」
その瞬間、兄さん達に見られている事なんてどこかにすっ飛んで、目の前の魁さんしか見えなくなった。