Wonderful DaysⅡ



「私は、もう食べられないけど、兄さん達はちゃんと食べてね?」


そんなマーク兄さんに声を掛ければ


「お前が食べないのに、何で外で食事をしなければならないんだ。帰るぞ」


いきなり帰ると言い出した。


「えぇっ!?」


マーク兄さんの返事に、悲鳴を上げたアル兄さんだったけれど


「食事は、どうなるのさ!?」


「家に帰って、食べればいいだろう」


「俺、もうお腹ペコペコなんだけど……」


「───うるさい」


「……………………」


マーク兄さんの一言で押し黙ると、肩を落としながら歩き出す。

結局。
兄さん達は、私と魁さんを迎えに来ただけという結果になり……

そのまま屋敷へと帰って、アビーさんの手料理を食べたのだった。



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