Wonderful DaysⅡ






「「えぇぇぇ──────っ!?」」


翌朝。かなり遅くなった朝食の席で、私とアル兄さんの声が屋敷中に響き渡った。


「アルもマリアも、うるさい」


顔を顰めて、スープを飲む手を止めたマーク兄さん。


「え? え? だって……何で、急に!?」


困惑の色を隠せない私だけど


「急じゃない。スケジュールを空ける為に、休日返上で仕事をしていたんだ。既に、修にも伝えてある」


「その為の、休日返上だったのか……」


ぽつりと呟いて、マーク兄さんの言葉に納得したらしいアル兄さん。


「日本では、 New Yearを家族と過ごすものなんだろう? 修も、家族だからな。今年は、俺達も日本流の New Yearを体験しようと思っていたから、年明けまでは日本でのんびり過ごす」


「そ、そうなんだ……」


そう言葉を返しながらも、声は明らかに震えていた。


───マーク兄さんが、日本に来る!?


恐ろしい年末年始の予定に、卒倒しそうなった。


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