Wonderful DaysⅡ
その判断は間違いだったのかと、頭を抱えたくなったのは翌朝のこと。
いつもならば、自室のベッドでぐっすり眠っているはずのマリアの姿がないと、慌ててリビングに飛び込んできたランスロット。
今は、朝の六時を過ぎたばかりで。
マリアがこの時間に目覚ましも無しに自力で起きるのは、まず不可能。
「───アイツの部屋か……」
瞬時に浮かんだマリアの居場所に、思わず舌打ちする。
魁を屋敷に招き入れた時点で、予想していなかったわけではないが……
まさか、翌日……いや、正確には当日か。
マリアの方から、行動を起こすなんて思いもしなかった。
「……魁の様子を見てくる」
苛立ちを抑える事無くソファーから立ち上がり、真っ直ぐに魁の眠る部屋へと足を運べば……
「何で同じベッドで、一緒に寝ているんだ……」
目を疑いたくなるような、信じられない光景が広がっていた。