Wonderful DaysⅡ


羽毛の上掛けから見えるのは、魁の顔と……

明らかに魁のものではない、ハニーブラウンの長い髪。


───何で、こんなことになっているんだ……?


目の前の光景に、上手く思考がまとまらない。




「……おい!」


呆然とする俺の後ろから、声を荒げてベッドに近づいたのはアルだった。

その勢いのまま、掴んだ上掛けを捲れば……



そこには、当然このベッドで眠っている魁の姿があって。


「……………………」


その魁の腕の中には、気持ち良さ気に寝息を立てて、すっぽりと納まっているマリアがいた。


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