Wonderful DaysⅡ
うわっ! 何で、こっちを見ているの!?
不意に絡み合った視線に驚いていれば
「どうした?」
「え?」
周りを気にしているのか、小声で話し掛けてくる魁さんは、私の動きに気づいていたらしく。
「そわそわしてる」
「……あ…えっと……」
私ってば、そんなにわかりやすいんだろうか……
「ん?」
私の返事を待つ魁さんは、首をこてんと傾げてなんだか可愛いく見える。
急かす事無く待っていてくれる魁さんに、一度、深呼吸をしてから口を開いた。
「…あの…魁さん、お誕生日おめでとうございます」
本来なら、此処に居る筈のない魁さんに会えただけでも奇跡だけど、大好きな人の誕生日を一緒に過ごせるのが嬉しくて。
心からのおめでとうを伝えれば
「……サンキュ」
一瞬、きょとんとした魁さんだったけれど、照れているのか頬が少し赤い。