Wonderful DaysⅡ
◇
ミサから帰って来て、用意されていた部屋に案内されると無理矢理寝かされた魁さん。
驚いた事に、私達が帰ると既に手配されていたお医者様が部屋で待機していた。
「悪化したら大変だからな。じっくりと診てもらえ」
笑顔で告げたマーク兄さんは「診察の邪魔になるから」と、私まで部屋の外に連れ出そうとする。
「……あ…」
魁さんの顔を見て、思わず零れた声に笑顔で頷いた魁さん。
ずっと傍に居たかったけど、診察の邪魔になるのは避けたかったから、後でこっそり様子を見に行こうと心に決めて、後ろ髪を引かれる思いで部屋を後にした。