Wonderful DaysⅡ






ミサから帰って来て、用意されていた部屋に案内されると無理矢理寝かされた魁さん。

驚いた事に、私達が帰ると既に手配されていたお医者様が部屋で待機していた。


「悪化したら大変だからな。じっくりと診てもらえ」


笑顔で告げたマーク兄さんは「診察の邪魔になるから」と、私まで部屋の外に連れ出そうとする。


「……あ…」


魁さんの顔を見て、思わず零れた声に笑顔で頷いた魁さん。

ずっと傍に居たかったけど、診察の邪魔になるのは避けたかったから、後でこっそり様子を見に行こうと心に決めて、後ろ髪を引かれる思いで部屋を後にした。



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