童話曇灯-fairytale detective-
◇王子サマの実態?
翌日の放課後、王輝は瑠を訪ねた。
料理部の活動は、ミーティングと調理実習の間に、いつも1日の休みをはさむ。
そのシステムに何の効果があるのかは、成績の良い王輝にもわからない。
あの甘ったるい空間に浸るよりはずっとマシだな……ーーーー
そう思って軽く頷いたタイミングで、王輝を呼ぶ声が聞こえた。
「王輝!遅かったんじゃない? もう少し早く来ると思ったよ」
にっこりと笑う瑠の明るい声が響く。
その爽やかさが、人工芝の鮮やかなグリーンが広がるグラウンドにとても似合う。
高い身長とやわらかな性格が際立っているからか、人気があることにも頷ける。
「ちょ、ちょっと、ホームルームが長くなっちゃって……。ごめん……」
「いいよ。そんなこと。それよりあそこだよ。王輝の『お目当ての人』は」
料理部の活動は、ミーティングと調理実習の間に、いつも1日の休みをはさむ。
そのシステムに何の効果があるのかは、成績の良い王輝にもわからない。
あの甘ったるい空間に浸るよりはずっとマシだな……ーーーー
そう思って軽く頷いたタイミングで、王輝を呼ぶ声が聞こえた。
「王輝!遅かったんじゃない? もう少し早く来ると思ったよ」
にっこりと笑う瑠の明るい声が響く。
その爽やかさが、人工芝の鮮やかなグリーンが広がるグラウンドにとても似合う。
高い身長とやわらかな性格が際立っているからか、人気があることにも頷ける。
「ちょ、ちょっと、ホームルームが長くなっちゃって……。ごめん……」
「いいよ。そんなこと。それよりあそこだよ。王輝の『お目当ての人』は」