女達の戯言

「お疲れぇ～。」


「今日もキツかったよね。」


「リーマンの団体、
偉そうでさぁ、サイテーだったよね。」


バイトが終わった後の
ロッカールームはとても賑やかだった。


私達は体のラインを
強調させるような
制服を脱ぎ捨て
思い思いに、愚痴ったりしながら
帰り支度をしていた。


「由美さぁ、帰りにドトる？」


あたしは、
何となく真っ直ぐ帰るのも
つまんないし、
お茶でも飲みながら
今度の休みに行く海の
予定を立てようかと
声を掛けてみた。



「ごめん……紀代香、
私この後、予定入ってるんだ。」


と、嬉しそうに由美が言うから
仕方なしに聞いてみる。


「予定ってデート？」


ビンゴ。


由美の顔がみるみる赤くなった。