放課後は、図書室で密会
後夜祭は図書室で……。
少し開いた窓の隙間から文化祭の盛り上がりが聞こえてくる。
「外、盛り上がってるみたいだよ?」
「行く?」
「でも……」
「周りの目なんか気にすんな。
お前は俺の彼女なんだから。」
「…ん……」
環方くんはギュッと私の手を握って私を立たせてくれた。
「行こ。」
私たちは人ごみの中を堂々と歩く。
わー、やっぱりみんな見てる!
『気にすんな』って言われてもやっぱり恥ずかしい!