放課後は、図書室で密会




「嫌なの……?」


環方くんが寂しそうに私を見る。


嫌……ではないけど……。



「……恥ずかしい。」



私の答えを聞いて、千夏はどや顔で環方くんを見た。



「別に嫌じゃないの。
でも……

クラスのみんなの前って……。」



「やっぱり付き合ってるんじゃん?」っていう
声が後ろから聞こえる中では
手なんか繋げない。





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