放課後は、図書室で密会




すると今度は環方くんが私を引き寄せ、
千夏に聞こえないように囁いた。



「前に言ったろ。

俺がお前の線路に行くって。

俺がお前にベタ惚れだって分からせてやる。」



「ベタ……!?」



甘い囁きに私の頬はすぐに赤くなった。



「じゃ、行くぞ。」


環方くんはまた私の手を引いて歩き出した。


千夏は不服そうだけど、
後ろからついてきてくれていた。




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