放課後は、図書室で密会
「お前……こっちまで照れるようなこと言うなよ……」
「知るか。」
俺は名取にマイクを返した。
「ってか曲終わってるし……」
あまりの騒がしさに肩で眠っていた茅が起きてしまった。
それに気付き、女子が茅に詰め寄る。
「ねぇ!今の話本当!?」
「どうやって環方くん惚れさせたの!?」
「え、何?なんの……話?」
寝てたやつに聞いてどうすんだよ。
「茅」
俺はそう呼ぶと、
手を握り、カラオケルームから出た。