放課後は、図書室で密会




「……ありがとう。」


そう言って、茅はもう真っ暗の空を仰いだ。


「キレイ……だね。」


「こんな都会の空……。」



星もまばらにしか見えない空を、
茅は目をキラキラさせて見ている。



純粋なやつ。




「もう帰るぞ。」



「はーい」



俺達は茅の家の方向へ歩き出した。




< 167 / 271 >

この作品をシェア

pagetop