放課後は、図書室で密会




「そのお話の女の子は運命を変えようと頑張ってるけど、

線路を曲げるのはすごく大変だと思う。

だから、

人が変われば、歩く線路を変えればいいんだと思う。

そして、誰かと同じ線路を歩くことが恋なんだって、

私は思うの……。」




語りすぎたかな……。



我に返って環方くんを見上げる。



環方くんも私を見ていた。



話……聞いててくれたんだ……。



嬉しくて、胸がキューっと締め付けられた。




< 19 / 271 >

この作品をシェア

pagetop