放課後は、図書室で密会




「お前さ、もっと『キャッ』とか言って
抱きつけないわけ?」


「無理!消して!早く!」



「それは無理。」



涙がいっぱいに溜まった目を環方くんに押し付けた。


環方くんのシャツに涙が染みていく。



「意地悪……」



「今頃気づいたの?」



ひどいよ……。


テレビからは新しい映像の音声が聞こえてくる。



環方くんにより一層強く抱きついた。




< 198 / 271 >

この作品をシェア

pagetop