放課後は、図書室で密会
保証しない、って……
『待てぇぇぇぇ!!』
「ギャァッ」
いきなりテレビから聞こえてきたうなり声に
驚いて、私はまた環方くんにしがみついた。
「茅」
環方くんは私の名前を優しく呼ぶと、
私の顎をクイッと持ち上げた。
「涙目。」
「だ、だって……怖くて……」
環方くんは私の髪を優しく撫でた。
テレビの音を聞きたくなくて、
私は目をギュッと閉じて、テレビと逆の向きに顔を背けた。
そんなことしたって、音は聞こえるのに。