放課後は、図書室で密会




「あの、環方くん……」


「何?」



いつもより表情がひんやりしてるのは気のせい……。



「ちょっと待っててくれる?
お手洗い行きたいから……。」



「あ……じゃああのベンチに座ってる。」


「うん。ありがとう。」




私は環方くんと雪さんに背を向けて歩き出した。



本当はこのまま帰ってしまいたいけど……

そんなこと失礼すぎる。



私はトイレではなく、自動販売機へ向かった。


かなり喉がカラカラだ。


よく考えると朝ご飯の時水一口飲んだだけだった……。



自販機にコインを入れ、コーラのボタンを押した。




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