放課後は、図書室で密会
笑ってごまかそうとするけど、
環方くんはそんなに甘くなかった。
「なぁ、お前ホントに俺のこと好きじゃないわけ?」
「違うってば……!」
環方くんとの距離が縮まる。
近い……!!
恥ずかしい……
「ルールなんかもう守る必要ないだろ。
そんなんに縛られて……
お前プライドとかないの?
俺の線路に来いよ。」
「プライドなんてないもん……。
なんでそんなに……」
「来いよ。」
ドキッ
環方くんから目が逸らせない……。
綺麗な瞳に捕えられて動けない……。
好きだよ……。
環方くんが私のことなんて認識してなかった時から。
「茅」
甘く囁く環方くんに、思わず頷きそうになったとき