放課後は、図書室で密会
「何?」
少し苛立ちを露にして北島を見た。
「あんな子のどこがいいの!?
このまままた付き合っちゃおーよ!」
「別に……俺、お前のこと好きだと思ったこと一度もなかったんだけど。」
「なんで……」
「中学の頃、お前が言ったんだ。
好きになってくれなくてもいい、って。」
「でもあの子よりも私の方がずっと……!!」
俺は北島の手を振りほどいた。
「ウザい。」
北島は口をあんぐり開けて放心している。
構わず俺は歩き出した。