放課後は、図書室で密会




「ホント……敵わねぇよ……。」


「え……。」



茅のあまりの素直さに
思わず笑ってしまった俺を見て、

茅はキョトンとした顔。



「……お前は優しすぎる。」



「や、優しくないよ!

こんなことで嫉妬して……。」



「いいよ。もういい。」




俺は茅の頭を自分の腕の中に収めた。



「環方……くん?」



「勝手にキレて悪かった。
自己解決。」



「意味分かんない……。」



そう言いつつも、
座ったままの茅は立っている俺の腰に手を回した。




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