放課後は、図書室で密会
俺と目が合い、一瞬後退りしたが、
ゆっくりと近づいてきた。
俺もイアホンを取り、茅を見つめる。
「わ……かたくん……。」
茅は不安そうに俺の名前を呼んだ。
これは謝ろうとしてるのか……。
別に触るのを拒否されたことはあまり気にしていなかった。
まぁ、俺のことを好きかどうかは自信なくなったけど、
夢中にさせてやればいいと思ったし。
「何?」
「えっと……ご、ごめん……。
環方くんが嫌いなわけじゃなくて……。」
「…………。」
「照れて…………。」
「っ!!」
照れる!?
茅の顔は真っ赤だ。
その顔でそのセリフは反則だろ……。
「茅……」
「っご、ごめん!忘れて。嘘だから!」
「こっち来い。」
茅はフルフルと首を横に振った。