放課後は、図書室で密会
なら、俺が行くまでだ。
俺は立ち上がり、茅の前に立った。
茅の顔は真っ赤で、それを手で必死に隠そうとしている。
その姿がいとおしくて、
もう俺は我慢できなかった。
「茅。」
俺は茅をそっと抱きしめた。
「ちょっ、わっっ!」
緊張でカチコチだ。
しばらくその体勢でいると、少しずつ茅の力も抜けていった。
「……な、なんで……こんなこと……」
「好きだから。」
「それは!「嘘じゃないよ。
茅は、俺のこと好き?」
抱きしめる力を強める。
「……好きじゃ……ないよ……」
また茅の肩に力が入った。
ハハ……素直なやつ……。