放課後は、図書室で密会
唇と唇が触れそうになった瞬間、
「っ!」
茅が我に返ったように目を見開いた。
俺から逃げようと必死に体を反らしている。
俺はそれを追って、茅はさらに体を反らした。
「やめろよ。これ、俺スゲーかっこわりーじゃん。」
「ダメッ!キスは……無理……」
無理って……
俺は苦笑いを浮かべ、茅から離れた。
「もういいよ。今度で。」
「今度もダメッ!」
大丈夫。
こいつは俺が嫌いじゃない。
それなら好きになるしかないだろ?