放課後は、図書室で密会
「いやっ、いやだ!」
「黙ってろ。」
や、やだ!
気持ち悪い!
その男は私の両手首を片手で容易く掴み、
太ももを触ってくる。
「やめて!触らないで!!」
環方くんのときとは違う。
本当に触ってほしくない。
環方くんには本当は……
環方くんっ
環方くんっ、助けて!!!
足をばたつかせ、男の足を蹴る。
それでもまったく怯まず、男は制服のボタンに手をかけた。
「やだっ!誰か!!」
叫び声をあげてもこんなところでは誰にも聞こえない。