放課後は、図書室で密会




「いやっ、いやだ!」


「黙ってろ。」



や、やだ!
気持ち悪い!



その男は私の両手首を片手で容易く掴み、

太ももを触ってくる。



「やめて!触らないで!!」


環方くんのときとは違う。


本当に触ってほしくない。


環方くんには本当は……




環方くんっ

環方くんっ、助けて!!!



足をばたつかせ、男の足を蹴る。



それでもまったく怯まず、男は制服のボタンに手をかけた。



「やだっ!誰か!!」



叫び声をあげてもこんなところでは誰にも聞こえない。




< 69 / 271 >

この作品をシェア

pagetop