放課後は、図書室で密会
「じゃあ、試しに嘘でいいから俺に好きって言ってみ?」
「ハ!?」
「嘘でいいっつってんじゃん。」
「でも……」
「これクリアしたら明日から試験勉強見てやるよ。」
「っ!!
……好き……。」
あーあ。
私流されやすすぎ。
「よくできました。」
「っちょっ、ひゃあっ!」
環方くんは私の手を強く握っている。
一気に顔が熱くなる。
「で?次は?」
「何、なんで?」
「付き合ったら手をつなぐんだろ?」
「だって環方くんとは付き合ってない……!」
「さっき好きって言ったろ。」
「嘘でいいからって!」
「そんなこと言ったっけ……」
「うぅ、悪魔!バカ!」