放課後は、図書室で密会




「じゃあ、試しに嘘でいいから俺に好きって言ってみ?」


「ハ!?」


「嘘でいいっつってんじゃん。」


「でも……」


「これクリアしたら明日から試験勉強見てやるよ。」


「っ!!




……好き……。」


あーあ。

私流されやすすぎ。



「よくできました。」



「っちょっ、ひゃあっ!」



環方くんは私の手を強く握っている。



一気に顔が熱くなる。



「で?次は?」


「何、なんで?」


「付き合ったら手をつなぐんだろ?」


「だって環方くんとは付き合ってない……!」


「さっき好きって言ったろ。」


「嘘でいいからって!」


「そんなこと言ったっけ……」


「うぅ、悪魔!バカ!」





< 81 / 271 >

この作品をシェア

pagetop