それでもきみがすき
彼を意識するようになって、毎週水曜日の昼と土曜の夜に来ることがわかった。
私は毎週、彼に合わせてシフトを組んでもらうようになった。
水曜日の昼は、大体ランチなのだろうとわかる内容。
パンだったり、おにぎりだったり。
土曜日はお酒を2本と、プリンを必ず買って行く彼。
プリンが好きなのかなぁって、優しい雰囲気にぴったりだなって、彼を可愛くも思った。
彼を見てるだけの私の恋。
彼の名前も、年齢も知らない。
報われなくてもいい。見てるだけの、淡い恋心でいい。そう、思っていたのに…。